替米(読み)カエマイ

デジタル大辞泉 「替米」の意味・読み・例文・類語

かえ‐まい〔かへ‐〕【替米】

中世為替の一。遠隔地へ米を送るのに、現物のかわりに手形を組んで送るもの。替銭かえせんと合わせて、当時、為替かわしといった。かわしまい。→替銭

かわし‐まい〔かはし‐〕【替米】

かえまい

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精選版 日本国語大辞典 「替米」の意味・読み・例文・類語

かわし‐まいかはし‥【替米】

  1. 〘 名詞 〙 米を為替(かわせ)で送ること。現米を送らないで為替を組んで、目的地で現米を受け取るもの。また、その米。かえまい。かわし。
    1. [初出の実例]「備前より調にて、峯寺のかわし米、少々持来了」(出典:多聞院日記‐天正一〇年(1582)一一月三日)

かえ‐まいかへ‥【替米】

  1. 〘 名詞 〙かわしまい(替米)

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世界大百科事典(旧版)内の替米の言及

【為替】より

外国為替【永易 秀夫】
【歴史】

[日本]
 中世には為替の語そのものはみられないが,為替類似の信用取引行為は鎌倉時代中期からみられるようになる。銭を対象とするものを替銭(かえぜに∥かえせん∥かわしぜに∥かわし)と呼び,米を対象とするものを替米(かえまい∥かわしまい)といった。また利用された手形・証書を割符(さいふ∥わりふ∥かわし),切符(きつぷ),切紙(きりがみ)などと呼んだ。…

【為替】より

外国為替【永易 秀夫】
【歴史】

[日本]
 中世には為替の語そのものはみられないが,為替類似の信用取引行為は鎌倉時代中期からみられるようになる。銭を対象とするものを替銭(かえぜに∥かえせん∥かわしぜに∥かわし)と呼び,米を対象とするものを替米(かえまい∥かわしまい)といった。また利用された手形・証書を割符(さいふ∥わりふ∥かわし),切符(きつぷ),切紙(きりがみ)などと呼んだ。…

※「替米」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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