最高枢密院(読み)さいこうすうみついん(英語表記)Verkhovnyi tainyi sovet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「最高枢密院」の意味・わかりやすい解説

最高枢密院
さいこうすうみついん
Verkhovnyi tainyi sovet

1726~30年にロシア設置,活動した最高国家機関。エカテリーナ1世のときにつくられ,構成員は A.D.メンシコフらの大官7人で,ピョートル1世 (大帝) 以来の功臣多く,形式的には皇帝諮問機関であったが,実際には諸省の上に立つ国政運営の最高機関であった。名門貴族を中心に皇帝権力制限の企図をみせたため,アンナ・イワーノブナ帝即位とともに廃止された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android