月明(読み)ゲツメイ

精選版 日本国語大辞典 「月明」の意味・読み・例文・類語

つき‐あかり【月明】

  1. 〘 名詞 〙 月の光。また、月の光で明かるいこと。げつめい。
    1. [初出の実例]「かきつばたあやめも其夜月明り〈昌貢〉」(出典:俳諧・類柑子(1707)中)
    2. 「おれの通る路は暗い、只はづれに見える月あかりが目標だ」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉四)

げつ‐めい【月明】

  1. 〘 名詞 〙 月のあかるいこと。明るい月の光。つきあかり。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「山客琴声何処奏、松蘿院裡月明時」(出典:文華秀麗集(818)下・山亭聴琴〈良岑安世〉)
    2. [その他の文献]〔庾信‐蕩子賦〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「月明」の読み・字形・画数・意味

【月明】げつめい

月が明るい。魏・武帝〔短歌行楽府 らかに星稀に 烏鵲(うじやく)南に飛ぶ 樹を繞(めぐ)ること三匝(さんさふ) 何(いづ)れの枝か依るべけん

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