月船寺跡(読み)げつせんじあと

日本歴史地名大系 「月船寺跡」の解説

月船寺跡
げつせんじあと

[現在地名]鹿児島市吉野町 磯

滝之神たきのかみトンネル近くの山腹いそ桜島を望む所に位置した。大磯山と号する黄檗宗寺院で、本尊釈迦如来であった。「要用集」によれば寺領二〇石。初め曹洞宗含粒がんりゆう(現吾平町)末寺であったが廃寺となり、元禄一四年(一七〇一)愚門が萬福まんぷく(現京都府宇治市)二世木庵を迎え再興したという。愚門は享保一三年(一七二八)寺の西の洞窟に入定し、七日にして往生を遂げたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android