精選版 日本国語大辞典 「有実」の意味・読み・例文・類語
あり‐の‐み【有実】
〘名〙 (「梨(なし)」が「無し」に通ずるのを忌んでいう)
① 梨の実の異名。《季・秋》
※相模集(1061頃か)「おきかへし露ばかりなるなしなれど千代ありのみと人はいふなり」
※俳諧・野集(1650)七「ありの実をたが盗てか梨のえだ」
④ 単に「ある」の意にいう、江戸で流行したしゃれ。
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