有明夏夫(読み)アリアケナツオ

デジタル大辞泉 「有明夏夫」の意味・読み・例文・類語

ありあけ‐なつお〔‐なつを〕【有明夏夫】

[1936~2002]小説家大阪の生まれ。本名、斎藤義和。ユーモアに満ちた作風特徴。明治初期の大阪の庶民を描いた「大浪花諸人往来だいなにわしょにんおうらい」で直木賞受賞。他に「幕末早春賦」「俺たちの行進曲」など。

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20世紀日本人名事典 「有明夏夫」の解説

有明 夏夫
アリアケ ナツオ

昭和・平成期の小説家



生年
昭和11(1936)年5月11日

没年
平成14(2002)年12月17日

出生地
大阪府大阪市

本名
斉藤 義和

学歴〔年〕
同志社大学工学部中退

主な受賞名〔年〕
小説現代新人賞(第18回)〔昭和47年〕「FL無宿のテーマ」,直木賞(第80回)〔昭和53年〕「大浪花諸人往来

経歴
機械関係の仕事に10年余勤めて辞し作家に。昭和47年ユーモラスな処女作短篇「FL無宿のテーマ」で第18回小説現代新人賞受賞。53年明治初期の大阪を舞台に目明しの活躍を描いた「耳なし源蔵召捕記事・大浪花諸人往来」で第80回直木賞を受賞。同作品は桂枝雀主演で「なにわの源蔵事件帳」としてテレビドラマ化された。ほかにFLシリーズをまとめた「FL無宿の叛逆」、歴史小説「幕末早春賦」、「誇るべき物語」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「有明夏夫」の解説

有明夏夫 ありあけ-なつお

1936-2002 昭和後期-平成時代の小説家。
昭和11年5月11日生まれ。47年「FL無宿のテーマ」で小説現代新人賞。54年明治開化期の大阪庶民の哀歓をユーモラスにえがいた捕物帳「大浪花諸人往来(だいなにわしょにんおうらい)」で直木賞。平成14年12月17日死去。66歳。大阪出身。同志社大中退。本名は斎藤義和。作品はほかに「幕末早春賦」「俺たちの行進曲」など。

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