有水村(読み)ありみずむら

日本歴史地名大系 「有水村」の解説

有水村
ありみずむら

[現在地名]高城町有水

石山いしやま村の北に位置し、西端を大淀川が北流する。石山村より北東内山うちやま(現高岡町)に通じる高岡たかおか往還が走る。慶長五年(一六〇〇)の島津忠長・平田増宗連署加増目録(旧記雑録)によると、北郷作左衛門尉は「庄内下川路有水」で一千石を加増されているが、これは当村を含むものであろう。江戸時代は鹿児島藩領で高城郷に所属。「三州御治世要覧」に有水村とみえ、「有水、古ハ下川内村・上川村宮原村一村ニ成、田尾ト申所以前ハ田尻村ト申候由」と注記される。このうち下川内しもかわち村はのちのヶ村とされ、表高を記した郷帳類などには有光村はみえず、当村に比定される村名として上川かみかわ(上河村)田尻たじり村・宮原みやはら村などがみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android