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有閑階級の理論 ゆうかんかいきゅうのりろんThe Theory of the Leisure Class

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

有閑階級の理論
ゆうかんかいきゅうのりろん
The Theory of the Leisure Class

アメリカの異色の経済学者で制度学派の始祖とみなされている T.ベブレンが 1899年に著わした処女作。本書でベブレンは,人類学的・社会学的知見を積極的に取入れ,従来正統派の新古典派経済学が合理的に捉えていた人間の経済的動機に鋭く迫り,その非合理的要素を強調した。現代社会では自分の行為がいかなる評判を得られるかが重視されるとする彼の議論の根底には,当時のアメリカ社会に対する痛烈な批判意識があり,同時に社会や制度の進化に着目する点では,ダーウィン進化論の影響を受けている。見せびらかしの消費 conspicuous consumptionなど新奇で特異な概念の多用でも知られている。『営利企業の理論』 (1904) で展開される営利と産業の区別やアメリカの高等教育批判といった,後のベブレンの思想の萌芽がすべて含まれており,また制度学派,特に J.K.ガルブレイスに多大な影響を及ぼしたという意味で本書はベブレンの代表作である。

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