服部躬治(読み)ハットリ モトハル

20世紀日本人名事典 「服部躬治」の解説

服部 躬治
ハットリ モトハル

明治・大正期の歌人,国文学者



生年
明治8年3月28日(1875年)

没年
大正14(1925)年3月6日

出生地
福島県須賀川町本町

学歴〔年〕
国学院

経歴
跡見女学校教師、明大講師を務めた。明治26年落合直文の「あさ香社」創立に参加し、31年「いかづち会」を結成し新派和歌運動に活躍する。33年「恋愛詩評釈」を刊行。また34年から37年にかけて「文庫」の歌壇選者となる。34年歌集「迦具土」を刊行。その後国語辞典編纂に従事するが、関東大震災でその全原稿を焼失してしまった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「服部躬治」の解説

服部躬治 はっとり-もとはる

1875-1925 明治-大正時代の歌人。
明治8年3月28日生まれ。水野仙子(せんこ)の兄。国学院でまなび,跡見女学校でおしえる。明治26年落合直文のあさ香社の結成に参加。31年久保猪之吉,尾上柴舟(おのえ-さいしゅう)らといかづち会をおこし,新派和歌運動に活躍。大正期には歌壇からとおざかった。大正14年3月6日死去。51歳。福島県出身。歌集に「迦具土(かぐつち)」。
格言など】かぐつちの血しほやここにたばしりし五百津磐村(いほついはむら)煙わきのぼる(「迦具土」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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