朝催(読み)あさもよい

精選版 日本国語大辞典 「朝催」の意味・読み・例文・類語

あさ‐もよい ‥もよひ【朝催】

〘名〙 (枕詞「あさもよい」の誤解から生じた語)
朝飯したく。または朝飯を食すること。また、その頃。
俊頼髄脳(1115頃)「あさもよひきの河ゆすり行く水のいつさやむさやいつさやむさや、〈略〉あさもよひとはつとめて物くふ折をいふなり」
宴曲宴曲集(1296頃)五「遠里遙に見渡せば、朝食(け)の煙の朝もよひ、賙(にぎは)ふ民の竈(かまど)は、栄ゆる御代の徴(しるし)也」
② 朝の様子。朝の景色
※箏曲考(1786)二「春は霞のあさもよひ、きのふの雪をそれながら、うへなき花の色ぞとて、見るや山はふじのね」

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