木主(読み)もくしゅ

精選版 日本国語大辞典 「木主」の意味・読み・例文・類語

もく‐しゅ【木主】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 神または人の霊にかえてまつる木製のもの。みたましろ。位牌(いはい)
    1. [初出の実例]「されば周の武王は木主(モクシュ)を作て、殷の世を傾け」(出典太平記(14C後)三三)
  3. 木でつくった像。木像
    1. [初出の実例]「聖像は三尺許の座像にして〈略〉左右に子思、孟子、顔子、曾子の木主あり」(出典:日本教育史略(1877)教育志略〈大槻修二〉)

ぼく‐しゅ【木主】

  1. 〘 名詞 〙 みたましろ。また、位牌(いはい)。もくしゅ。
    1. [初出の実例]「当代の君の祖父の庿へ、父の木主を入れて」(出典:応永本論語抄(1420)八佾第三)
    2. [その他の文献]〔史記‐周本紀〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「木主」の読み・字形・画数・意味

【木主】ぼくしゆ

神位。〔史記、伯夷伝〕武王、木を載(の)せ、號して王と爲し、東のかた紂を伐たんとす。伯夷・叔齊、馬を扣(ひか)へて諫む。

字通「木」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android