長野県木曽郡木曽町を中心とする木曽谷の民謡。同地方で盆踊り唄として歌われてきたもので、その源流は、木曽川の支流王滝川から本流まで、材木を川流しで運び出す川狩り人足が、鳶口(とびぐち)で材木を移動させるおりに歌っていた「木遣唄(きやりうた)」らしく、「ヨイヨイヨイノ ヨイヨイヨイ」はそのときの囃子詞(はやしことば)の名残(なごり)であろう。それがのちに酒席の酒盛り唄『仲乗りさん』になった。ところが1915年(大正4)11月、福島町町長に就任した伊藤淳は、町の観光資源として盆踊りを行うことにし、旧来からある『中津川甚句(じんく)』の踊りの振を取り入れ、それに先の『仲乗りさん』を用い、曲名も『木曽節』と改名。町長自ら「相許し候事の木曽踊」なる免状を観光客に発行することで有名にした。なお「仲乗りさん」とは王滝川の川狩り人足をさすらしく、木曽川の筏(いかだ)乗りには「仲乗り」は存在しない。
[竹内 勉]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...