長野県木曽郡木曽町を中心とする木曽谷の民謡。同地方で盆踊り唄として歌われてきたもので、その源流は、木曽川の支流王滝川から本流まで、材木を川流しで運び出す川狩り人足が、鳶口(とびぐち)で材木を移動させるおりに歌っていた「木遣唄(きやりうた)」らしく、「ヨイヨイヨイノ ヨイヨイヨイ」はそのときの囃子詞(はやしことば)の名残(なごり)であろう。それがのちに酒席の酒盛り唄『仲乗りさん』になった。ところが1915年(大正4)11月、福島町町長に就任した伊藤淳は、町の観光資源として盆踊りを行うことにし、旧来からある『中津川甚句(じんく)』の踊りの振を取り入れ、それに先の『仲乗りさん』を用い、曲名も『木曽節』と改名。町長自ら「相許し候事の木曽踊」なる免状を観光客に発行することで有名にした。なお「仲乗りさん」とは王滝川の川狩り人足をさすらしく、木曽川の筏(いかだ)乗りには「仲乗り」は存在しない。
[竹内 勉]
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...