デジタル大辞泉
「木枕」の意味・読み・例文・類語
き‐まくら【木枕】
木製の箱型の枕。ふつう籾殻などを入れた布の枕をのせて使う。箱枕。《季 夏》
こ‐まくら【木枕】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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き‐まくら【木枕】
- 〘 名詞 〙
- ① 木でつくった枕。籾殻(もみがら)などを布で包んだ円筒状のものを木製の台の上にのせて用いたものをもいった。箱枕。こまくら。《 季語・夏 》
- [初出の実例]「ことわりや枕の跡よりこひのせめくれば、やすからざりし身のきゃうらんは、きまくらなりけり」(出典:虎明本狂言・枕物狂(室町末‐近世初))
- 「ぬる鳥の木枕なれや花の枝〈作者不知〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)五)
- ② 江戸時代、楊弓場で、矢を立てるのに使用した台。
- [初出の実例]「矢をひろっては木枕へ立て出し」(出典:雑俳・柳多留‐二七(1798))
こ‐まくら【木枕】
- 〘 名詞 〙 木でつくった枕。きまくら。
- [初出の実例]「家に来て吾が屋を見れば玉床の外に向きけり妹が木枕(こまくら)」(出典:万葉集(8C後)二・二一六)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「木枕」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の木枕の言及
【枕】より
…古くから枕をまたぐな,蹴ったり投げたりしてはいけないといわれたり,また死後も魂が枕に宿るなどと考えられてきているのもこのためと思われる。 枕の種類は多いが,主として使われていたものは木(こ)枕系と薦(こも)枕系である。木枕系は木枕,[石枕],[陶枕](とうちん),籐枕など固形の枕で,このうち中世までは木枕が多く使われていた。…
※「木枕」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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