木でつくられた履き物のこと。「木履」と書くこともある。ただし、厳密には両者の指し示すものは異なる。すなわち、「木沓」と書くときは足の甲まで履う被甲履き物類をさし、「木履」と書くときは鼻緒へ足の指を差し込んで履く鼻緒履き物類のことをさす。今日「きぐつ」というときは前者のたぐいをさすことがほとんどだが、表記法は後者のものも混用されるようになった。
日本で被甲式の木沓を履くようになったのは平安時代のことで、束帯(そくたい)、衣冠(いかん)、直衣(のうし)などの着用に際してこれが用いられた。キリの木をくりぬき、黒漆を塗ったもので、いまでも神官などはこれを使用している。しかし、日本では木沓が一般に普及することはなかった。これに対し、ヨーロッパでは盛んに用いられ、フランスのブルターニュ地方やオランダの農村部では、いまなお使用されることもある。童話の挿絵などに木沓が描かれているのをよくみかける。サボsabot(フランス語)の名で知られ、とくにブナの木でつくられたものは耐久性、耐水性ともに優れているので、重宝された。木沓は中国や朝鮮でも用いられたが、これは、もっぱらぬかるみの歩行用であった。中国ではチ(屐)、朝鮮ではナマクシン(木鞋)とよばれている。
[胡桃沢勘司]
『宮本馨太郎著『かぶりもの・きもの・はきもの』(1968・岩崎美術社)』
《モスクワに遠征したナポレオンが、冬の寒さと雪が原因で敗れたところから》冬の厳しい寒さをいう語。また、寒くて厳しい冬のこと。「冬将軍の訪れ」《季 冬》...
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