木流遺跡(読み)きながせいせき

日本歴史地名大系 「木流遺跡」の解説

木流遺跡
きながせいせき

[現在地名]五個荘町木流 虫村・海道田・片粕・桑原・殿本

木流地区東方の水田中、標高一一三―一一六メートルの所にある。遺跡の範囲は南北六〇〇メートル・東西三〇〇メートルに及び、時期は縄文時代晩期・古墳時代後期・平安時代中期の三時期に大別される。昭和五八年(一九八三)以後三次にわたり調査され、遺跡内の四地区に遺構が集中することが確認された。北端では平安時代前―中期の掘立柱建物跡四棟と小型の竪穴住居跡一棟(一一世紀中頃)柵跡・溝・土壙などが認められた。その南西地区では縄文時代晩期後半の合口式土器棺墓一基とピット群、土壙が検出された。南端地区では古墳時代後期の竪穴住居跡一棟をはじめ、奈良時代(八世紀後葉)―平安時代前期(九世紀)の掘立柱建物跡三棟と溝、中世の土壙が認められた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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