木谷千種(読み)キタニ チグサ

20世紀日本人名事典 「木谷千種」の解説

木谷 千種
キタニ チグサ

大正・昭和期の日本画家



生年
明治28(1895)年

没年
昭和22(1947)年1月(演劇研究家)

出生地
大阪

本名
木谷 英

旧姓(旧名)
吉岡

経歴
南画を学び、美人画を北野恒富師事菊池契月にも習った。明治45年第6回文展で「花譜」が初入選。その後文展、帝展に発表を続け、第7回帝展で浮世絵風な「浄瑠璃船」、第10回帝展では舞妓を描いた「祇園町の雪」などを発表、美人画の女流中堅作家として活躍。昭和10年代以後「千種会」を結成した。近松門左衛門の研究家木谷蓬吟と結婚、その著「解説註釈大近松全集」の装幀も手がけた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 旧姓

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「木谷千種」の解説

木谷千種 きたに-ちぐさ

1895-1947 大正-昭和時代の日本画家。
明治28年生まれ。木谷蓬吟(ほうぎん)の妻。池田蕉園(しょうえん),菊池契月らに師事。大正元年第6回文展に初入選以来,女性をテーマにした作品で文展,帝展に12回入選する。のち千種会を主宰。昭和22年1月24日死去。53歳。大阪出身。清水谷高女卒。本名は英子。作品に「浄瑠璃(じょうるり)船」「祇園(ぎおん)町の雪」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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