木賊科(読み)とくさか

精選版 日本国語大辞典 「木賊科」の意味・読み・例文・類語

とくさ‐か‥クヮ【木賊科】

  1. 〘 名詞 〙 シダ植物の科名。茎は地下茎と地上茎の別があり、ともに節と節間の区別がはっきりしている。茎の表面には溝が走り、節には葉鞘がある。節から多数の輪生する枝を出す種類(例、スギナ)と枝を出さない種類(例、トクサ)がある。胞子嚢胞子嚢穂となり茎の先端に一個ずつつく。胞子嚢穂には六角形の楯状をした胞子嚢托がぎっしりと並び、その裏面に胞子嚢がついている。胞子は普通緑色で、散布を助ける四本の弾糸がついている。主に北半球温帯に一属約三〇種類あるが、オーストラリアには分布しない。日本には、スギナ(ツクシは胞子茎の俗称)、トクサ、フサスギナ等九種類ある。〔生物学語彙(1884)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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