朝日日本歴史人物事典 「本多忠憲」の解説
本多忠憲
生年:安永3.8.25(1774.9.30)
江戸後期の故実家。通称,甲馬,靫負。号は華陽,其香など。晩年剃髪して心水と称した。伊勢神戸藩(三重県)藩主本多忠永の子として江戸に生まれる。祖父は本多忠統。故実を伊勢貞春に学び屋代弘賢,小山田与清らと交遊を持ち,弘賢や与清の豊富な資料を利用して『上覧乗馬の記』『差物考』『兜之考』『本多木鎧考』『弓術流派』などの軍陣故実の著述を多く残した。<参考文献>高野純三「本多忠憲」(『伝記』10巻8号)
(白石良夫)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報