本屋敷古墳群
もとやしきこふんぐん
[現在地名]浪江町北幾世橋 伊織迫
阿武隈高地東麓から太平洋に向かって半島状に延びた丘陵が発達し、東流する請戸川を南側にみる丘陵上に立地する。前方後方墳一基・方墳二基・円墳一基の四基が明らかにされ、四世紀末から六世紀の古墳とされる。同時に弥生時代後期土器と古式土師器を出土した竪穴住居跡、土師器・須恵器や鉄
形鉄製品を出土した平安時代の竪穴状遺構などが確認されている。昭和五六年(一九八一)から同五八年まで調査された。中心となる一号墳は主軸長三六・五メートルの前方後方墳である。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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