本影(読み)ホンエイ(その他表記)umbra

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精選版 日本国語大辞典 「本影」の意味・読み・例文・類語

ほん‐えい【本影】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物体に遮られて光源の光が全く達しない部分。光が部分的に到達してできる薄暗い部分の半影と区別していう。
  3. 太陽黒点中心部にある、特に暗い部分。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「本影」の意味・わかりやすい解説

本影
ほんえい
umbra

有限の大きさをもつ光源からの光が物体によってさえぎられてできる影のうち,光源のどの部分もまったく隠されている領域。光源が遮蔽物体よりも大きい場合 (たとえば日食 ) ,遮蔽物体の後方のある距離をこえると本影はなくなる。光源の一部が隠される領域を半影という。

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世界大百科事典(旧版)内の本影の言及

【影】より

…これを影という。光源が大きい場合,一部は光線がくるが一部は影になる部分があり,これを半影といい,まったく光線のこない部分を本影という。太陽の影は季節によって異なるから,垂直棒を立て,その影の位置,長さを観測することによって東西南北の方位や太陽高度,あるいは時刻を知ることができる。…

【日食】より

…このときは,太陽,月,地球が一直線上に並び,太陽による月の影が地上にできる。影には,光が直接到達しない本影と,一部の光が到達する半影とがある(図1)。本影内では,太陽が全部月に隠されて皆既日食となり,半影内では,太陽の一部が月に隠されて部分日食となる。…

※「本影」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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