日本歴史地名大系 「本所長崎町」の解説 本所長崎町ほんじよながさきちよう 東京都:墨田区旧本所区地区本所長崎町[現在地名]墨田区亀沢(かめざわ)四丁目本所入江(ほんじよいりえ)町の北に続く片側町。東は横(よこ)川(大横川)に面し、対岸は信濃小諸藩牧野氏屋敷など武家地。西は武家地と本所長岡(ほんじよながおか)町。北部を南割(みなみわり)下水が東西に通る。もとは本所入江町と同様に中橋(なかばし)広小路(現中央区)にあったが、明暦大火後の寛文三年(一六六三)霊巌島(れいがんじま)(現同上)に代地を与えられた。しかし地所が半町ほど不足していたため、本所横川通西側に元坪の三倍増の代地と引料を与えられて移転、本所長崎町と称した。貞享元年(一六八四)上地となり代地がないため屋敷代金を与えられて退散したが、元禄六年(一六九三)受取った屋敷代金を年々上納することを条件に再び元地を与えられた。屋敷代金を上納している間は町役を免除され、享保七年(一七二二)以降公役銀を納めた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by