上納金(読み)じょうのうきん

共同通信ニュース用語解説 「上納金」の解説

上納金

暴力団組織で組長傘下組員や準構成員から半ば強制的に徴収する金銭。暴力団が「縄張り」と主張する地域の飲食店パチンコ店から回収したあいさつ料や、覚せい剤販売で得た収入などが原資で、金額は暴力団内での組員の格付けによって決まる。捜査関係者によると、工藤会は組員1人から月平均数万~数十万円を徴収しているとされる。

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精選版 日本国語大辞典 「上納金」の意味・読み・例文・類語

じょうのう‐きんジャウナフ‥【上納金】

  1. 〘 名詞 〙 人民から領主政府、上部組織などへ納める金。上納銀。
    1. [初出の実例]「拝借金或は上納金之由書入之候」(出典:御触書寛保集成‐四九・天和三年(1683)九月)

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世界大百科事典(旧版)内の上納金の言及

【御手伝普請】より

…したがって御手伝方の役人が現地に出向することもなく,竣工後幕命により複数の大名が経費を高割で分担し,一定期日内に幕府御金蔵へ納入するしくみとなったのである。普請役の金納化とともに大名側からの依願形式による献金も行われるようになり,これらの大名出金(御手伝金,上納金)は幕府の年貢外貨幣収入の大きな部分を占めることになった。しかし幕末期に至ると海防などへの軍事動員のため大名を普請役に動員することは困難になった。…

※「上納金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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