本注(読み)ホンチュウ

デジタル大辞泉 「本注」の意味・読み・例文・類語

ほん‐ちゅう【本注】

平安時代明経みょうぎょうが用いた五経論語孝経注釈。漢代・魏代の古注で、鎌倉時代に用いられた宋代の新注と区別していう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「本注」の意味・読み・例文・類語

ほん‐ちゅう【本注】

  1. 〘 名詞 〙 平安時代、明経家が用いた五経・論語・孝経の注釈。すなわち、易経王弼(おうひつ)注、書経の孔安国伝、詩経鄭玄(じょうげん)注、春秋左伝杜預(どよ)注、論語の何晏集解(かあんしっかい)など、漢魏の古注で、鎌倉時代に用いられた宋儒の新注と区別していう。
    1. [初出の実例]「本注の写本はいつも伐と代とをば一にするほどにわけもないぞ」(出典:史記抄(1477)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android