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王弼 おうひつWang Bi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

王弼
おうひつ
Wang Bi

[生]黄初7(226)
[没]嘉平1(249)
中国,三国時代の魏の学者。山陽 (山東省) の人。字は輔嗣。著書の『周易注』 (ただし,途中まで) と『老子注』とは画期的新解釈で,現代でも研究者がまずよりどころとするものである。清談の創始者ともいわれる。

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デジタル大辞泉の解説

おう‐ひつ〔ワウ‐〕【王弼】

[226~249]中国、三国時代の魏(ぎ)の思想家。山陽(河南省)の人。字(あざな)は輔嗣(ほし)。幼くして高名をはせ、何晏(かあん)とともに玄学(老荘の学)の始祖といわれる。著「周易注」「老子道徳経注」など。

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世界大百科事典 第2版の解説

おうひつ【王弼 Wáng Bì】

226‐249
中国,魏の老荘哲学者で,同時代の何晏(かあん)と並び称される。字は輔嗣(ほし)。山陽高平(安徽省)の人。清談の祖でもあった。十数歳にして深く《老子》《荘子》に通じる天才ぶりを示し,人々を驚嘆させた。その著書《老子注》2巻は,《老子》注釈の古典として重んぜられる。また《周易注》6巻は,老荘学の論理を儒家の経典解釈に応用したもので,彼の代表作に数えられる。わずか24歳で病死した。【興膳 宏】

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大辞林 第三版の解説

おうひつ【王弼】

226~249) 中国、三国時代魏の学者・思想家。字あざなは輔嗣ほし。何晏かあんとともに三国から晋にかけて老荘思想の風を起こした。著「老子道徳経注」「周易注」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

王弼
おうひつ
(226―249)

中国、三国時代の魏(ぎ)の学者。字(あざな)は輔嗣(ほし)。山陽(河南省焦作(しょうさく)市)の人。何晏(かあん)とともに魏晋(ぎしん)の玄学(げんがく)の創始者である。著作に『老子道徳経注(ろうしどうとくきょうちゅう)』『老子指略』『周易(しゅうえき)注』『周易略例』『論語釈疑』などがある。彼の注釈における特色は、漢代の訓詁(くんこ)学のように字義に拘泥することなく、思想の根本趣旨を把握することに意を注ぐ点である。その思想は、「無を以(もっ)て本(もと)と為(な)す」(老子道徳経注)や「万物万形、其(そ)れ一に帰す。何に由(よ)りて一を致す。無に由(よ)るなり」(老子道徳経注)や「本を挙(あ)げて末を統(す)べる」(論語釈疑)に示されているように、すべての現象の根本にあって、現象を統御している一なる無を尊重するところにある。この考えは、南朝の宋(そう)の竺道生(じくどうしょう)(?―434)の般若(はんにゃ)解釈などにも影響を及ぼしている。[小林正美]

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世界大百科事典内の王弼の言及

【易学】より

…後漢の荀爽(じゆんそう)や三国呉の虞翻(ぐはん)になると,卦爻(かこう)にさまざまな操作を施して卦と経文の関係を合理化しようとした。このような呪術的,技術的な漢易に対し,《易》を哲学の書,智慧の書としてとらえなおしたのが魏の王弼(おうひつ)である。彼の易注は《老子》臭があるとして後の儒者から非難されたが,《易》を煩瑣な魔術から解放し,国家の命運から個人の生き方の側に奪い返したところに,彼の仕事の画期的な意味がある。…

【玄学】より

…これらの書物は〈三玄〉とよばれた。前漢末の揚雄や後漢末の荆州の群雄である劉表(りゆうひよう)のもとにさかえた学団にその起源はもとめられるが,確立者は魏の何晏(かあん)や王弼(おうひつ)たちである。何晏は《論語》の注釈を,王弼は《老子》および《周易》の注釈を著し,天地万物の本体を〈無〉にもとめる形而上学の立場から,漢代の儒学にかわる哲学を樹立した。…

※「王弼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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