日本歴史地名大系 「本漸寺」の解説 本漸寺ほんぜんじ 千葉県:東金市東金町本漸寺[現在地名]東金市東金東金御殿跡(東金高校敷地)の東隣にある。鳳凰山と号し、顕本法華宗。本尊は大曼荼羅。初め松之郷(まつのごう)に創立され、同夢山願成就(がんじようじゆ)寺と号した禅宗寺院であったが、のち松之郷の金谷(かなや)に移り、日親を開基とし巨徳山本漸寺と改めたと伝える。土気(とけ)城(現千葉市緑区)城主酒井定隆の庇護を受けており、定隆の東金城築城に伴い当寺も移建され、同氏の菩提寺になったという。天正一一年(一五八三)と推定される一二月一日の北条家伝馬手形(本漸寺文書)によると、北条氏は当寺に小田原―東金間の伝馬三疋を出している。同一九年東金郷内に朱印三〇石を与えられた(寛文朱印留)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by