本納市(読み)ほんのういち

日本歴史地名大系 「本納市」の解説

本納市
ほんのういち

[現在地名]茂原市本納

江戸時代の本納村にあった六斎市。年未詳の本納村外四箇村開市由来書(中田家文書)によると、慶長一一年(一六〇六)茂原周辺を知行していた旗本大久保治右衛門がその巡見に際し、茂原・本納、長南ちようなん(現長南町)一宮いちのみや(現一宮町)大網おおあみ(現大網白里町)の五ヵ村の役人を集め、交易の場所を設定することを命じたのが始まりである。大久保治右衛門は市原郡五井ごい(現市原市)へ赴いて塩浜を検分、塩釜元二五軒を設置のうえ塩の枡売や小売を禁じ、五井村周辺の君塚きみづか岩野見いわのみまつしま神崎かんざき八幡やわた御所ごしよ(現同上)村田むらた塩田しおだ(現千葉市中央区)八ヵ村の役人へ塩釜からの仲買を命じ、塩荷物を本納などの市日に二〇駄ずつ付送るように指示した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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