本花道(読み)ホンハナミチ

デジタル大辞泉 「本花道」の意味・読み・例文・類語

ほん‐はなみち【本花道】

歌舞伎劇場で、舞台に向かって左の方(下手)にある常設花道。右の方(上手)に仮設される仮花道に対していう。

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精選版 日本国語大辞典 「本花道」の意味・読み・例文・類語

ほん‐はなみち【本花道】

〘名〙 歌舞伎劇場の舞台で、舞台に向かって左の方にある常設の花道をいう。右の仮花道に対する呼称。初め舞台中央に土間見物席を貫いて設けられていたが、次第に下手寄りに移行し、上手にも二次的な仮花道がつけられるようになったので、それと区別して、もとの花道を呼ぶもの。
※歌舞伎・隅田川花御所染(1814)三立「中の間のあゆみを渡り、本花道へかかる」

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世界大百科事典(旧版)内の本花道の言及

【歌舞伎】より

…作品によっては,東の方にある〈東のあゆみ〉を花道としても利用し,〈東の花道〉と呼ばれた。近代になって,〈本花道〉に対する〈仮花道〉の称も用いられるようになった。これは,ふだんは設けていない東の花道を,とくに仮設するようになって以後の名称である。…

※「本花道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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