本荘了寛(読み)ホンジョウ リョウカン

20世紀日本人名事典 「本荘了寛」の解説

本荘 了寛
ホンジョウ リョウカン

明治・大正期の僧侶



生年
弘化4年(1847年)

没年
大正9(1920)年3月7日

出生地
佐渡相川(新潟県)

旧姓(旧名)
笠野

経歴
佐渡(新潟県)相川の真宗大谷派光楽寺住職・笠野揀斎の長男に生まれる。思水と号し、明治元年金沢村の得勝寺住職を継ぐ。3年越後の青柳剛について漢学を修め、相川県の中教院訓導となり、8年東京で島地黙雷に西洋宗教を学び、帰郷後に「教法微言」を著す。のち小学校教師を15年間務める。20年佐渡における初の月刊誌北溟雑誌」を発行。また佐渡物産陳列会を設けるなど社会事業にも尽くした。著書に「佐渡地図」「佐渡水難実記」、日記に「竹窓日記」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「本荘了寛」の解説

本荘了寛 ほんじょう-りょうかん

1847-1920 明治-大正時代の僧。
弘化(こうか)4年生まれ。佐渡(新潟県)相川の真宗大谷派光楽寺住職の長男。明治元年得勝寺住職をつぐ。8年東京で島地黙雷にまなび,帰郷後は小学校の教師となる。20年佐渡における初の月刊誌「北溟(ほくめい)雑誌」を発行。社会事業にもつくした。大正9年3月7日死去。74歳。本姓は笠野。号は思水。著作に「佐渡水難実記」,日記に「竹窓日記」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android