本質主義・構成主義(読み)ほんしつしゅぎ・こうせいしゅぎ

百科事典マイペディア「本質主義・構成主義」の解説

本質主義・構成主義【ほんしつしゅぎ・こうせいしゅぎ】

フェミニズムから生じた分析概念。英語ではessentialism /constructionism。本質主義とは,男性や女性の中に,ある生物学的・心理的な〈本質〉を認め,さらにそれを時代が変わっても変化することのない,普遍的で絶対的なものだとする考え方のこと。逆に構成主義とは,人は社会の中でさまざまな要素から〈構成〉されるものであって,絶対的かつ普遍的な本質などないのだとする考え方。本質主義には,多種多様であるはずの人間をステレオタイプにすべて還元してしまう傾向がある。たとえばすべての女性は子を産むものだという主張は,出産を女性の〈本質〉のように考えている点で,本質主義の一例である。一方,構成主義は,どんな社会的条件がこのような主張を支えているのか,出産が女性の〈本質〉であるかのような見せかけを〈構成〉している要素とは何かなどを問うものである。→ジェンダー

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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