本間唯一(読み)ホンマ ユイイチ

20世紀日本人名事典 「本間唯一」の解説

本間 唯一
ホンマ ユイイチ

昭和期の評論家,社会運動家



生年
明治42(1909)年11月3日

没年
昭和34(1959)年4月2日

出生地
新潟県佐渡郡河原田町諏訪町(現・佐和田町)

別名
筆名=和井 英一

学歴〔年〕
大谷大学文学部国文科〔昭和7年〕卒

経歴
浄土真宗善宗寺の長男。在学中、教授・戸坂潤に傾倒し、マルクス主義研究会に参加。卒業後、郷里で若手僧侶としてセツルメント活動に参加。昭和10年上京し唯物論研究会に入り「唯物論研究」を編集。のち「学芸」「ダイジェスト」も編集。13年検挙、15年保釈され伊藤書店に勤務。「日本学術論叢」「翻訳論叢」などを刊行戦後は「人民評論」を創刊し、21年社内に唯物論研究所を設立した。のち平凡社に勤務、また新日本文学会、新日本歌人協会などで活躍した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「本間唯一」の解説

本間唯一 ほんま-ゆいいち

1909-1959 昭和時代の評論家。
明治42年11月3日生まれ。昭和10年唯物論研究会にはいり,機関紙の編集にあたる。13年唯研事件で検挙。のち伊藤書店の編集長となり,「日本学術論叢」などを出版。戦後,「人民評論」を創刊した。昭和34年4月2日死去。49歳。新潟県出身。大谷大卒。筆名は和井英一。著作に「文芸学」「短歌論」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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