朱銘(読み)しゅめい

精選版 日本国語大辞典 「朱銘」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐めい【朱銘】

  1. 〘 名詞 〙 本阿彌家で、無銘の刀を鑑定して、作者名を刀身に朱で書いたこと。また、その銘。あるいは、その刀。製作当初より無銘の生茎無銘(うぶなかごむめい)には朱銘を、のちに刀身を切り詰めてなった磨上(すりあ)げ無銘のものには象嵌銘を入れる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

現代外国人名録2016 「朱銘」の解説

朱 銘
シュ・メイ
Ju Ming

職業・肩書
彫刻家

国籍
台湾

生年月日
1938年1月20日

出生地
苗栗

本名
朱 川泰(ジュウ チュアンタイ)〈Ju Chuan-tai〉

受賞
中国文化賞〔1976年〕,円空賞(第2回)〔2002年〕,福岡アジア文化賞(芸術・文化賞,第18回)〔2007年〕

経歴
11人兄弟の末っ子として生まれ、小学校卒業後に雑貨店に奉公。その後、寺院彫刻家に弟子入りし仏具店や家具店で働くが、31歳の時に台湾彫刻界の重鎮・楊英風に現代彫刻を学び作品発表を始める。伝統彫刻とモダニズム彫刻を融合させ、東洋の精神性を独自の手法で表現したダイナミックな作品で知られ、1976年国立歴史博物館で初の個展を開催した際には、半年間の会期延長がなされるほどの評判となった。〈太極拳〉シリーズで名声を確立し、台湾のみならずアジア、欧米でも高い評価を受けた。’99年新北市金山に野外彫刻美術館・朱銘美術館を創設。他に、ステンレス、ゴム、スポンジなどの新素材を使った〈人間〉シリーズなどがある。主な展覧会に、’77年東京セントラル美術館、’80年香港アートセンター、’81年マックス・ハッチンソンギャラリー(ニューヨーク)、’88年台湾省立美術館(台中)、’89年フィリス・カインド・ギャラリー(ニューヨーク)、’91年サウス・バンクセンター(ロンドン)、ダンケルク現代美術館(フランス)、’92年国際芸術博覧会(横浜)、’95年彫刻の森美術館(箱根)など。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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