杉山千佐子(読み)すぎやまちさこ

知恵蔵mini 「杉山千佐子」の解説

杉山千佐子

全国戦災傷害者連絡会(全傷連)会長。1915年、岐阜県出身。45年3月、名古屋空襲で左目を失った。元軍人・軍属には補償がある一方、民間戦傷者を救済する制度がないことに疑問を抱き、72年に全国戦災傷害者連絡会を結成、戦災で死傷した民間人にも国家補償をする「戦時災害援護法」の制定運動に奔走した。2010年に全国の空襲被害者でつくる「全国空襲被害者連絡協議会」が結成され、顧問就任、これを受け全傷連は13年に活動を事実上終了したが、空襲被害者の救済や反戦を訴え続けた。16年9月18日、老衰のため死亡。享年101。

(2016-9-21)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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