軍属(読み)グンゾク

デジタル大辞泉 「軍属」の意味・読み・例文・類語

ぐん‐ぞく【軍属】

軍人でなくて、軍に所属する者。陸海軍文官技師などの総称

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精選版 日本国語大辞典 「軍属」の意味・読み・例文・類語

ぐん‐ぞく【軍属】

  1. 〘 名詞 〙 軍人でなくて、軍に所属する者。文官、文官待遇者の他、技師、嘱託雇員給仕などの総称。
    1. [初出の実例]「其軍属と称するは陸軍出仕の文官、其他陸軍各衙門、城堡、武器火薬、糧食等の倉庫草秣の諸廠に於て監守、支給、使役、運輸等の役に供する者とす」(出典:軍制綱領(1875)〈陸軍省編〉一)

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改訂新版 世界大百科事典 「軍属」の意味・わかりやすい解説

軍属 (ぐんぞく)

旧日本軍の用語で,軍を構成する人的要員のうち軍人でない者を総称してこう呼んだ。現在では通常,これを文官またはシビリアンと呼ぶ。軍属はふつう,文官をあてたほうが有利な職務,または軍人の定員を節約する等のために軍人をもってあてる必要のない職務に配置された。軍属は,陸海軍文官,雇員,傭人に区分される。陸海軍文官は官吏であり,ふつう文官,教官,陸士海兵等の教授,特殊技術をもつ技師,法官,通訳官,陸海軍看護婦長等をいった。雇員は官吏に準じて下士官判任官に相当する職務を行い,傭人は司令部,官衙(かんが)学校等における労務者で,看護婦,小使,馬丁などをいった。軍属は直接戦闘行動には参加しないことになっていた。なお,自衛隊では軍属に相当する用語はない。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「軍属」の意味・わかりやすい解説

軍属
ぐんぞく

軍隊に所属する軍人(武官・兵)以外の者の総称。基地や駐屯地等の軍施設において,一般事務,建物の建設,車両や物資備品等の補給・管理,売店・食堂の営業など,戦闘に直接関与しない雑役に従事する。今日,各国軍隊において実戦に臨む軍人が少なくなり,軍属の職務を軍人が遂行する例も多い。また,時代状況や国家体制によって軍属の位置づけや職務も異なる。旧日本軍では,軍属は文官,雇員,傭人に分類された。文官は技師,法務官,通訳官,教授,書記官ら専門職で構成される高等文官と,それよりも下級で,一定の資格をもって庶務・会計事務や工廠などでの技術指導にあたる判任文官に分けられた。文官の下の雇員には,海軍の場合で,運転士,裁縫士,調理士,医務助手,看護婦,守衛,栄養士,保健婦などの職種が,さらに下級の傭人には記録手,軍用郵便手,兵器手,機関手,操船手,靴工手,印刷手,運転手,裁縫手,割烹手,理髪手,洗濯手,給仕などの職種があり,それぞれに 2~3の等級が設けられた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「軍属」の意味・わかりやすい解説

軍属
ぐんぞく

軍隊構成員であって軍人以外の者。広義では軍隊構成員でない(つまり文民である)が、軍隊の認可を得て軍隊に随伴する者を含む。旧日本軍では、陸海軍文官、同待遇者および軍属読法(明15年、陸達乙16)により陸海軍の勤務に従事する者の総称であった。現在の自衛隊では、教官、技官などの自衛官以外の隊員、文民たる軍用機乗組員、従軍記者、需品供給者等がこれに該当する。

[宮崎繁樹]

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普及版 字通 「軍属」の読み・字形・画数・意味

【軍属】ぐんぞく

軍人の家族。

字通「軍」の項目を見る

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