李穡(読み)りしょく(その他表記)(R)I Saek

改訂新版 世界大百科事典 「李穡」の意味・わかりやすい解説

李穡 (りしょく)
(R)I Saek
生没年:1328-96

朝鮮,高麗末期の文臣学者。字は穎叔。号は牧隠。韓山の人。李穀の子で李斉賢門人。14歳で進士となり,元に留学して元の文科にも及第した。朱子学に精通し,成均館大司成として鄭夢周,李崇仁らを学官に採用,朱子学の発展に寄与したが,仏教にも造詣が深かった。王朝交替期の政治家として活躍したが,李成桂(李朝の太祖)派と対立したため,晩年は不遇であった。諡号(しごう)は文靖。李朝初期の文臣たちは多く彼の影響下にあり,李朝漢文学の淵源をなす。著書に《牧隠集》がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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