李 世民(読み)りせいみん

旺文社世界史事典 三訂版 「李 世民」の解説

李 世民
りせいみん

598〜649
唐の第2代皇帝,太宗(在位626〜649)
隋末期の混乱に乗じて父(李淵)に挙兵させ,唐の建国に大功をおさめた。父の即位後,秦王に封ぜられ尚書令となる。626年皇太子の兄を殺して即位,628年天下を統一房玄齢 (ぼうげんれい) らの名臣を用いて官制を整備し,均田制・租庸調制・府兵制などを整え,文化を奨励して『群書治要』『晋書』『梁書』『五経正義』などを勅選した。対外的には東突厥 (とつけつ) ・吐蕃 (とばん) ・西域諸国・南海諸国を従え,“貞観 (じようがん) の治”といわれる盛時を現出した。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android