20世紀日本人名事典 「村上兵衛」の解説
村上 兵衛
ムラカミ ヒョウエ
昭和・平成期の社会評論家,小説家
- 生年
- 大正12(1923)年12月6日
- 没年
- 平成15(2003)年1月6日
- 出生地
- 島根県浜田市
- 本名
- 村上 宏城(ムラカミ ヒロキ)
- 学歴〔年〕
- 陸士(第57期)卒,東京大学文学部独文学科〔昭和25年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 日本文芸大賞現代文学賞(第6回)〔昭和61年〕「陸士よもやま話」
- 経歴
- 近衛連隊連隊旗手となり、終戦時は陸軍中尉。三浦朱門らと第15次「新思潮」同人となり作家生活に入る。昭和31年「中央公論」に「戦中派はこう考える」「天皇の戦争責任」を発表し、“戦中派”の旗手として話題に。その後、大宅壮一門下となり、社会評論家として活躍した。48年日本文化研究所を設立し、専務理事。平成2年より大宅壮一文庫副理事長を務めた。著書に「星落秋風」「連隊旗手」「桜と剣」「国破レテ―失われた昭和史」「繁栄日本への顧問」「歴史を忘れた日本人」「アジアに播かれた種子」「守城の人―明治人・柴五郎大将の生涯」「国家なき日本」「昨日の歴史―大宅壮一と三島由紀夫の生と死」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報