村井喜右衛門(読み)むらい きえもん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「村井喜右衛門」の解説

村井喜右衛門 むらい-きえもん

1752-1804 江戸時代後期の廻船業者。
宝暦2年生まれ。周防(すおう)(山口県)櫛ケ浜の人。長崎港口で座礁,沈没したオランダ船の引き揚げに寛政11年成功。150艘の船と600人を動員し,工夫をこらした大事業で,国内外の評判となった。長崎奉行,ついで老中より賞され,萩(はぎ)藩から名字帯刀をゆるされる。文化元年8月4日死去。53歳。本姓山本。名は信重。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android