知恵蔵mini 「村山聖」の解説 村山聖 将棋棋士。1969年6月15日、広島県生まれ。5歳で腎臓の難病「ネフローゼ」を患っていることがわかり、入退院を繰り返す中で将棋に熱中。83年、中学生で森信雄七段(当時四段)に入門し、新進棋士奨励会入りした。86年にプロとなり、病と闘いながら88年に五段、91年六段、93年七段、95年八段とスピード昇級を果たした。「東の羽生、西の村山」と期待されたが、98年8月8日、急性膀胱癌により死去。享年29。生涯成績356勝201敗、若獅子戦優勝1回(90年)、タイトル挑戦王将1回(92年)、早指し選手権戦優勝1回(96年)、将棋大賞敢闘賞(92年)・特別賞(98年)。死後の1998年8月9日に追贈九段となった。2002年に発行されたノンフィクション小説『聖の青春』(大崎善生著、講談社)は、第13回新潮学芸賞、将棋ペンクラブ大賞を受賞。同書はドラマ化、コミック化され、16年秋には松山ケンイチ主演の映画「聖の青春」が公開される。 (2016-2-5) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報 Sponserd by