村松新田村(読み)むらまつしんでんむら

日本歴史地名大系 「村松新田村」の解説

村松新田村
むらまつしんでんむら

[現在地名]喜多方市松山町まつやままち村松むらまつ常盤台ときわだいさくらおか

小荒井こあらい村の北に位置し、北は高畠たかばたけ村、西は大荒井おおあらい新田村。小荒井村から当地を経て熱塩あつしお(現熱塩加納村)へ向かう熱塩街道沿いに街村を形成する。小荒井組に属した。元和六年(一六二〇)に河沼郡金上かながみ(現会津坂下町)の上野勝左衛門(蘆名氏重臣金上氏一族)によって開かれた新田村で、勝左衛門は当村肝煎となっている(新編会津風土記)

元和六年会津藩主蒲生氏の仕置奉行福西吉左衛門・稲田数馬はたとえ他村の領分でも作人のいない土地は奉行(新田開作奉行岩瀬権太夫)に断って開発してもよいこと、新田は三年間年貢免除、本年貢以外の諸役も末代まで免除することなどを記した新田開発条目(新編会津風土記)を発した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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