日本歴史地名大系 「村雲保」の解説 村雲保むらくもほ 兵庫県:篠山市旧篠山町地区村雲保現篠山市内にあった中世の保。篠山盆地東部、篠山川上流地域に比定される。「篠山領地志」などは草(くさ)ノ上(かみ)・垂水(たるみ)・塩岡(しようか)・井串(いくし)・細工所(さいくじよ)・貝田(かいた)・向井(むかい)・県守(あがたもり)・本庄(ほんじよう)などを村雲庄とする。「能因歌枕」にみえる歌の名所で、大江匡房の「江帥集」に「大嘗会主基方和歌丹波国承保元年于時為美作守御屏風六帖四尺十八首」として「むらくもやまに神のやしろあり、やまのふもとのた、としえたり」と題し、「あめのしたとしえぬあきそなかりけるむらくもやまのかみのしるしに」と詠まれる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報