最新 地学事典 「条件付き不安定」の解説
じょうけんつきふあんてい
条件付き不安定
conditional instability
大気の気温減率が乾燥断熱減率より小さく湿潤断熱減率より大きい成層状態のとき,空気塊が水蒸気で飽和しているという条件で起こる不安定のこと。この条件のもとで空気塊を上方に持ち上げると,湿潤断熱減率で気温が下がるので周囲の気温より温度が高くなり,浮力を得て加速度的に上昇し,不安定化する。湿度の条件を温位に組み込んで相当温位を定義し,その鉛直勾配が負になることで生じるとした不安定を対流不安定という。水蒸気の潜熱放出で発達する積乱雲は条件付き不安定で生じることが多い。
執筆者:田中 博
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

