出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 パラグライダー用語辞典について 情報
…空気塊がまわりの大気と熱交換なしに上昇するとき,まわりの大気の圧力が小さくなるので空気塊は膨張し,温度が下がる。その温度減少率は,空気塊の中で凝結がない場合は,空気の定圧比熱をCpとすると,g/Cp=0.977℃/mで,乾燥断熱減率といわれる。凝結がある場合の減少率は湿潤断熱減率といわれ,気圧や温度によって異なるが,下層大気では普通0.5~0.6℃/100mである。…
… 1gの乾燥空気が外部から熱を供給されることなく上昇すると,気圧が低くなるので膨張して気温が下がる。この割合を乾燥断熱減率といい,その値は重力加速度を空気の定圧比熱で割って求められ,0.98℃/100mとなる。気象条件によって,高さに伴う実際の気温減率がこれより小さくなると,大気は安定となり,気温は逆転しているという。…
…p0=1000hPaとしたときの温度T0を温位(ポテンシャル温度)と呼び,断熱変化に対して変化しないため,上層の気温と下層の気温を比較する場合などに使われる(乾燥空気では(γ-1)/γは約0.286となる)。 乾燥空気が断熱変化しながら上昇するとき,100mごとに約1℃気温が低下する(この値を乾燥断熱減率という)。一方,水蒸気で飽和した空気が断熱的に上昇すると気温が低下し,水蒸気が水や氷になるため潜熱が放出され,温度低下の度合(これを湿潤断熱減率という)は乾燥断熱減率より低く,気温,気圧によって異なるが100mにつき約0.5℃となる。…
※「乾燥断熱減率」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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