来振神社(読み)きぶりじんじや

日本歴史地名大系 「来振神社」の解説

来振神社
きぶりじんじや

[現在地名]大野町稲富

根尾ねお川右岸、白山はくさん鎮座祭神は伊邪那伎尊・伊邪那美尊・菊理比命など。旧郷社。「延喜式」神名帳に記載の大野郡三座の一つ「来振コフリノ神社」に比定される。美濃国神名帳には大野郡座三二社の一つとして「正二位来振きふり大神」とみえる。来振は祝・祝部・小祝を語源とし、来振または木振きぶりに転じたものという。社伝などによると、神亀二年(七二五)黄金色の雪が当地丸山まるやまに一尺ほど降ったことが聖武天皇に達して勅使下向、神託をうかがったところ、白山神山嶺へ降臨の旨の神宣により、急ぎ宮社を修営して来振と崇めて勅祭されたのが創建と伝えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android