東屋町（読み）ひがしたるやまち

日本歴史地名大系

東屋町
ひがしたるやまち

• 兵庫県：明石市
• 明石城下
• 東屋町

[現在地名]明石市樽屋町

明石城の樽屋御門の西側、中（なか）町に続く山陽道沿いの両側町。西は西樽屋町、北は西片端（にしかたは）町、南は材木（ざいもく）町に接し、城下町の中心街を形成していた町の一つ。元和四年（一六一八）の築城とともに成立した明石惣町一〇町の一町（明石名勝古事談）。当初はハタゴ町とよばれたが（「播州明石絵図」岩瀬家蔵）、比較的早い時期に改称されたと考えられる。享保六年（一七二一）改によれば役門三二間九歩、家数一一〇（本家五九・借家五一）、建家表地口二〇五間半、人数四七六。

東屋町
ひがしたるやまち

• 大阪府：大阪市
• 北区
• 東屋町

[現在地名]北区天神西（てんじんにし）町

鳴尾（なるお）町の北に東西に延びる両側町。天満堀（てんまほり）川樽屋橋東詰より東へ二町分が町域と考えられる。明暦元年（一六五五）の大坂三郷町絵図では「たるや町」と記され、元禄年間（一六八八―一七〇四）の大坂三郷町絵図に東樽屋町とみえる。大坂三郷天満組に属し、同一三年の三郷水帳寄帳では屋敷数二八・役数三〇役と七分五厘役で、うち年寄分一役が無役。年寄は紙屋八左衛門。天満では酒造業が盛んで、当町の町名も樽職人が集まっていたから名付けられたとの説がある。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」