日本歴史地名大系 「東平安名崎」の解説 東平安名崎ひがしへんなざき 沖縄県:宮古諸島城辺町平安名村東平安名崎宮古島の南東端に突き出た細長い岬。「日本水路誌」に平安名埼と記され、ヒャンナ埼と読むとある。方音ではピャウナという。ピャウはヘビ、ナは場所の意という。四―五月にはテッポウユリも咲くなど、古くから景勝地として知られる。長さが約二キロ、幅が二〇〇―二五〇メートル、標高は二〇メートル前後。全体的に平坦であるが、岬先端周辺には津波で運ばれてきた巨岩がいくつかある。東西両側の海岸は急崖で、崖下には崩落した巨岩で形成された崖錐地形がみられる。地質は第四紀更新世の琉球石灰岩。周囲のサンゴ礁は東側では二〇〇―三八〇メートルの幅で分布し、礁原には琉球石灰岩の巨岩がみられ、それらの一部にはノッチが発達している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報