日本歴史地名大系 「東氏館跡」の解説 東氏館跡とうしやかたあと 岐阜県:郡上郡大和町牧村東氏館跡[現在地名]大和町牧栗巣(くりす)川中流域の河岸段丘上にある東氏の居館跡。東氏は下総の千葉氏一族で、承久の乱の戦功により郡上郡山田(やまだ)庄の地頭として入部し、以後室町時代後期まで当地一帯を支配した。昭和五四年(一九七九)圃場整備工事中に当館跡が発見され、翌年から同五八年まで遺跡約六五〇〇平方メートルのうち約三〇〇平方メートルが発掘調査された。遺構は一三―一四世紀にわたり、戦火による建替えなどにより三期以上にわたると推定される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報