東江前村(読み)あーりめーむら

日本歴史地名大系 「東江前村」の解説

東江前村
あーりめーむら

[現在地名]伊江村東江前ひがしえまえ

明治八年(一八七五)東江あーり村が当村と東江上あーりうい村に分立して成立。村名はかつての東江村前方(南方)部に位置することに由来。集落も旧東江村の前方に発達し、さらに南方海岸、港のある阿良あらまで延びていた。一八九九年に最後の地割がなされ、その時に配分された土地が私有地として認められたため移住者が増えた。明治三〇年代になると、東江前集落と阿良集落との中ほどにある馬場から阿良あら港までの一帯に四〇軒ほどの店が並ぶようになった。一八八〇年の戸数二二九・人口一千一〇六(県統計概表)。一九〇三年には戸数二八二・人口一千三六六(うち士族一三戸・七八人)、民有地の総反別三六五町四反余、うち畑三一一町六反余・宅地一二町余・山林一町四反余・原野三八町四反余(県統計書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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