東流斎馬琴(読み)とうりゅうさい ばきん

関連語 宝井馬琴 初代

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東流斎馬琴」の意味・わかりやすい解説

東流斎馬琴(1世)
とうりゅうさいばきん[いっせい]

講談師。本名吉田常吉。神田版木屋の子とも,備前浪人ともいわれる。棒読みを主としていた講談を,男は男の声で,女は女の声で,また身振りも加えて写実的なものとし,読本の類も取入れたりして大衆化成功滝沢馬琴を尊敬して馬琴を名のる。大坂で没。なお,東流斎馬琴の名跡は2世までで,3世以降は宝井姓を名のった。

東流斎馬琴(2世)
とうりゅうさいばきん[にせい]

講談師。1世東流斎馬琴門下。俗に琴調馬琴と称された。巧妙な芸であったが,大衆的な人気を得られず不遇に終った。大坂にも2世馬琴を名のる者がいた。なお東流斎馬琴の名跡は2世までで,3世以降は宝井姓を名のった。

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世界大百科事典(旧版)内の東流斎馬琴の言及

【宝井馬琴】より

…講談師。江戸後期より現在まで4代を数えるが,2代までは東流斎馬琴といった。(1)初代 生没年不詳。…

※「東流斎馬琴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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