東瓦町・本瓦町・南瓦町(読み)ひがしかわらちよう・ほんかわらちよう・みなみかわらちよう

日本歴史地名大系 「東瓦町・本瓦町・南瓦町」の解説

東瓦町・本瓦町・南瓦町
ひがしかわらちよう・ほんかわらちよう・みなみかわらちよう

東山区塩小路通大和大路東入四丁目・同三丁目

瓦屋町かわらやまち通(大仏南門だいぶつみなみもん通)の東と南の一帯三十三間さんじゆうさんげん堂境内南側と智積ちしやく院境内の地。「坊目誌」に「天正十四年大仏殿建立に際し、瓦工を置きし所なりしも、後には普通の屋瓦を製造する者、此に住し、盛んに斯業に従事す。(中略)大仏瓦京瓦と云ふ名声を博せり」と記す。瓦町は、総称である。板行地図では省略、変形されて記載に明確を欠く。天明六年(一七八六)京都洛中洛外絵図など筆写絵図に町名をみる。

本瓦町は三十三間堂の東南、ほぼ現在の東大路通より新瓦町東組の間を占める。宝暦一二年(一七六二)刊「京町鑑」に「右新瓦屋町西(東の誤り)本瓦町 北組南組二町に分かる」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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