東田遺跡(読み)ひがしだいせき

日本歴史地名大系 「東田遺跡」の解説

東田遺跡
ひがしだいせき

[現在地名]高山町野崎 東田

塚崎つかざき古墳群の北東、肝属川流域の沖積地と肝属山地から北に延びた丘陵との境界付近にあり、標高は四メートルを測る。各時代の遺構遺物が確認されているが、遺跡の主体は古墳時代の四〇軒の竪穴住居跡である。平成四年(一九九二)・同五年に発掘調査が行われた。縄文時代の遺構は竪穴住居跡が一軒検出されている。平面形は円形を呈し二本柱で、縄文時代晩期のものと推定されている。遺物は縄文時代早期―晩期の土器石器が出土している。出土した弥生時代の土器のなかには瀬戸内系・畿内系・東九州系のものもみられ、これらの地域との交流を示す資料である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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